2023年04月28日

映画『パリタクシー』(2023・フランス)

今年2本目の映画館で観た映画(一本目はサポートで観た映画)
「PLAN 75」のモヤモヤの気持ちを引きずっていたので、今度は
明るい映画を...と、内容をよく知らないまま、自身の勘 (?)を信じて
観に行きました。
結果は...思い切って(大袈裟)観に行って良かった!

金は無いし休みは無いし、その上に些細な違反が積み重なり免停寸前!
まさに人生崖っぷちの運転手シャルル。そのシャルルの車に乗ったのは
高齢者施設行きを決めた92歳の老婦人マドレーヌ。
マドレーヌは、施設へ向かう途中に「寄り道をして欲しい」と頼みます。
渋々承諾するシャルル。
生まれた所、育った所...寄り道をしながら、マドレーヌは自分の人生を
語り始めます。
不愛想だったシャルルがマドレーヌの人生を聞くうちに変わっていきます。
マドレーヌの過酷な人生に憤り、涙し...寄り道の途中のアクシデントに
笑い、年の離れた2人は心を通い合わせます。

94歳のリーヌ・ルノーが92歳のマドレーヌを演じています。
映画の中で一番好きだったのは「誰を乗せているの?」の問いに
「92歳の美しい女性」とシャルルが答える場面。
そう!92歳のマドレーヌは美しい!人生を生き切った美しさ!
マドレーヌを演じているリーヌ・ルノーは尊厳死権利協会の会員として
積極的に活動しているそうです。

これから、アートセンターでも上映されます。
昼も夜も美しいパリの街!...是非、大きな画面で堪能してください。

「怒ると老ける、微笑むと若返る」劇中のマドレーヌの台詞です。



posted by バリアフリーシアタースタッフ at 22:20| Comment(0) | 日記

2023年04月27日

映画『PLAN 75』(2022・日本)

録画したものの、私の年齢にドンピシャすぎて観るのを躊躇した映画。

少子高齢化が一層進んだ近い将来の日本。
75歳以上は、自らの生死を選択できるという制度「PLAN75」が法令化される。
夫と死別し、ホテルの客室清掃員をしながらつつましく暮らす78歳のミチ。
ある日、年齢を理由に解雇されます。住む場所も失いかけ、アパートを
探しますが、高齢を理由に断られます。
ついに「PLAN 75」を申請する決心をします。
「PLAN75」の申請窓口で淡々と働く男性、その日が来るまでをサポートを
する若い女性。
そんなある日、申請窓口で働く男性の元に長く会わなかった叔父が
申請に訪れます。
又、ミチを電話でサポートしている女性はミチに請われて会ううちに
親しくなります。
仕事として「PLAN75」に関わっていた若い2人ですが、
自分とは関わりのない人が...では無くなった時に気持ちに変化が
起きます。

最初から最後まで暗く、気持ちをザワザワさせる緊張感のある映画です。
そんな中「PLAN 75」についての説明が流れるモニターの画面がやけに
明るくて、観ている私の気持ちを一層暗くします。
「病院に行くのさえ後ろめたい。まだ生きたいのか...と思われるようで」
に、最近のSNSで見られる「高齢者の逃げ切り」とかの、高齢者が悪者の
ような書き込みが頭をよぎります。
「自分はもう充分生き切った!」と思えた時の「PLAN75」の選択ではなく
「生きる場所がない」の理由での「PLAN75」の選択は悲しい。
「PLAN75」は決して高齢者だけの話ではなく、若い人の未来の話でもあるのです。


posted by バリアフリーシアタースタッフ at 22:14| Comment(0) | 日記

2023年02月28日

次回の副音声上映は往年の名作です。

どなたも一度は聞いた事のあるゴーリキー“の「どん底」です。
川崎市アートセンターの15周年記念事業として上映されます。

ロシア文学の代表戯曲をフランスに置き換え、
ギャンブルで破産した男爵と、親の代からの泥棒ペーペルの友情の
物語とした、希望に満ちた明るいどん底“。
ジャン・ギャバンとルイ・ジューヴェ。
二人の名優が織り成す映画史上の名作が、鮮やかな4K映像で蘇る。
(アートセンターのHP作品紹介より)

ジャン・ギャバンが、とってもチャーミングで魅力的。
そしてルイ・ジューヴェの、背筋の伸びた凛とした佇まいに
貴族出身のプライドがうかがえます。
何となく暗い映画を想像していましたが、ユーモアにあふれた
映画でした。

「題名は知っていても観た事はない」と言う方が多いのでは?
私もそうです。
この機会に是非!「なるほどの名作!」と納得されると思います。
上映は3月4日(土)から3月31日(金) 迄ですが、
副音声上映は3月28日(火)と29日(水)の2日間です。
お間違えの無いように、ご注意ください。

副音声イヤホンガイド付き上映(要予約)※予告編なし
※目の不自由な方のための音声ガイドをFMラジオでお聞きいただけます。
3/28(火)、29(水)12:20の回
[予約方法]以下をEメール、電話のいずれかでお知らせください。
(1)鑑賞希望日 (2)人数
(3)氏名 (4)住所 (5)電話番号
(6)付添の有無
(7)送迎・FMラジオレンタルの希望有無
※FMラジオは持参可。88.5MHzで放送します
電話:044-955-0107/メール:artcenter@kac-cinema.jp
posted by バリアフリーシアタースタッフ at 21:15| Comment(0) | 日記