2022年01月13日

映画「アルプススタンドのはしの方」とドラマ「ストーブリーグ」

どちらも野球関係の映画・ドラマですが、野球映画・野球ドラマではありません。

映画「アルプススタンドのはしの方」(2020年・日本)
高校野球の応援に来た生徒たちの会話で成り立っている映画です。
野球のルールを全く知らない演劇部の女生徒2人。
元野球部員の男子生徒。帰宅部の成績優秀な女生徒。
そして...時々現れては「声を出して応援しろ!」
と叫ぶ英語教師。主な出演者は5人。その他に吹奏楽部の女生徒。
画面はほぼ「アルプススタンドのはしの方」だけ。
野球の試合は出てきません。スタンドにいる4人+1人の会話と
グラウンドから聞こえる音で試合状況が分かります。
「仕方ない」って言わない!そう!
何より設定が斬新!「日本映画もやるなぁ〜」とうなった映画です。
てっきり高校野球の地方予選?と思って観ていましたが
「うん?アルプススタンド?って事は甲子園?」
どう見ても甲子園には見えませんでしたが、そんな事はどうでも良いほど
素晴らしい映画でした。

ドラマ「ストーブリーグ」(2019年・韓国)
ストーブリーグとは野球シーズンが終わり、来シーズンに向けての
トレードなどが行われる季節が、ストーブのいる季節なのでこう呼ばれます。
野球チームのフロント側を描いたドラマです。
最下位常連チームにやって来た新任GM(ジェネラルマネージャー)
何と!優勝請負人のGMは野球は未経験なのです。
親会社は野球チームが重荷で解散したいと思い、あえて未経験の彼を
GMにしたのですが...
そのGM、エースさえもトレードに出す大胆さ!そして沈着冷静。
冷淡とさえ思えるその手腕に選手もスタッフも反発しますが...
他のチームのGMとの駆け引きに胸わくわく!
韓流ドラマの定番の「記憶喪失・復讐・不倫等々...」一切なし!
冷たく見えるGMの優しい心遣いにグッときます。
もしかしたら...来シーズンは優勝出来るのでは?
ストーブリーグですからシーズンが始まるまでのドラマですが
掛け値なしで面白い!野球を知らなくても面白い。
阪神タイガースの低迷時代が頭をよぎりました(笑)


posted by バリアフリーシアタースタッフ at 23:29| Comment(0) | 映画

2021年09月13日

映画「僕たちの先にある道」(2018年・中国)

素敵な映画に巡り会いました。
日本では劇場未公開とは...勿体ない!
この映画、素晴らしい言葉が沢山出てきます。

2007年の旧暦の大晦日、ごった返す帰省列車の中で出会った
“ジエンチン”と“シャオシャオ”
大学生の“ジエンチン”の夢は「良い仕事を見つけ故郷に錦を飾る事」
田舎から都会に出て働いている”シャオシャオ”の夢は「北京戸籍の人と結婚する事」
シャオシャオは「学歴と家がある人」と付き合っては別れ、
ジエンチンのアパート(シェアハウス)に転げ込みます。
やがて愛し合うようになりますが、貧しくて先の見えない生活に
疲れた彼女は離れていきます。
そして10年後、2人は飛行機で偶然再会します。
ジエンチンはビジネス、シャオシャオはエコノミー。

この映画、10年前がカラー映像で10年後の今はモノクロなのです。
貧しくても希望があった若い日々がカラーで、現実の世界に折り合いを
つけて暮す今が白黒...と言う事なのでしょうか?
そして過去に置いてきた互いの気持ちを知り、自分たちの先にある道
を見つけた時に、画面はカラーになります。
愛を知った人がカラーになる映画「カラー・オブ・ハート」を思い出しました。

「君のためなら天に昇って月を取る」
「俺たちは若くて賢い。貧乏は一時の辛抱、金持ちになる」

「君が不幸なら悲しい。幸せならあまりうれしくない。俺と同じかちょっと不幸が良い」
「元カノの不幸を望むなんて」
「君を幸せにする人が自分じゃないと悲しい」

本編も素晴らしいですが、エンドロールがまた素晴らしい!
『ごめん』の一言は、大切な人を失う前に...
『愛してる』の一言はまだ間に合ううちに...


エンドロールのために本編があった?と思うほど、エンドロールに泣かされます。

中国の戸籍は「都市戸籍」と「農村戸籍」がある事は皆さんご存じですよね。
農村戸籍に比べて都市戸籍は随分と優遇されているのです。

もう随分前ですが、教育テレビで休日にアジア映画を放映している時期がありました。
「變瞼(へんめん)/この櫂に手をそえて」や「あの子を探して」「おばあちゃんの家」
等のアジアの素晴らしい映画を知りました。

posted by バリアフリーシアタースタッフ at 22:51| Comment(0) | 映画

2021年09月02日

映画『SEOBOK(ソボク)』(2021年・韓国)

副音声上映以外で今年初の映画館での鑑賞です。
緊急事態宣言、県外への移動自粛とか、不要不急の外出自粛...
を真面目に守りました。
とうとう心が悲鳴を...は大袈裟ですが、心にも栄養は必要です。
とか何とか理屈をつけながら行って来ました。
とにかく、難しくなく悲しくもなく...思いっきりエンターテイメント
な映画を観たかったのです。

映画は永遠の命を持った「ソボク」に“パク・ボゴム”
彼を守る、余命宣告を受けた「ギホン」に“コン・ユ”
この2人のロードムービーです。
内容は、あの映画この映画を思わせる内容で
「最後はこうなるしかないね〜」の予想通りですが...
主演の2人が素晴らしい!
ドラマ「トッケビ」で永遠の命を生きた“コン・ユ”が余命僅かの役で
若い“パク・ボゴム”が永遠の命を持ったクローン人間というのも配役の妙
と言えましょうか...新旧トッケビ対決?

逃げる途中なのに、思いっきり派手な服を選ぶソボク、
眠らないソボク...なのにカップラーメンを何個もねだるソボク。
ボヤキながらも、そのラーメンを作ってやる寡黙なギホン。
無表情のソボクがギホンと一緒にいるうちに変化していきます。
その心の変化を目の表情で見せる“パク・ボゴム”
初めて観る“パク・ボゴム”でしたが、捕らえられて短髪に
なった時の綺麗な顔にドキッ!「顔だけじゃないのね〜」

怒りに燃えたソボクが内にある力を解き放ちます!
そんな力があるのなら、あの派手なカーチェイスや銃撃戦は
必要なかったのでは?と素朴(ソボク)な疑問が...(笑)

眠る事のないソボクがギホンに「兄さん...眠たい」に涙。

映画館で観る事が出来て良かったです。
そして「パグ・ボゴム」を知った事も...。

韓国映画の力を見せつけられます。負けるな!日本映画!


posted by バリアフリーシアタースタッフ at 00:28| Comment(0) | 映画