2019年01月20日

2019年、活動を開始しました。

1月13日、次・次回の作品の一回目の台本チェックでした。
いつも事ですが、台本の出だしは難しい!!!
オープニングから直ぐに台詞で始まる映画、風景がずっと続く映画。
今回は映画の主題に入るまでに、かなり長い時間が費やされます。
目の見えない方達に、何気ない風景・情景が伝わるような表現は
非常に難しいです。
最初の一行に、一体どれ位の時間を割いたでしょうか?
長い時間をかけて、結論は元の文章を2つに分けてスッキリとまとめました。
まだまだ議論は続きます。
「花を咲かせた」にするか、「花の咲いた」にするか...。
この言葉では違うものを思い浮かべる可能性がある...などなど。
議論は延々と続きます。
映画の舞台となった小さな島の地図を取り寄せた、台本担当のMさん。
正月返上で書かれた副音声台本の第一稿。
物語に入るまでの20行ほどの副音声にどれ程悩まれたか...
時間を費やしたか...痛いほど分かります。
長い時間議論しても、結局は第一稿通り...と言う事もあります。
第一稿通りでも、議論に費やした時間は決して無駄ではありません。
納得出来る副音声には、それだけの時間が必要だった...という事です。
物語に入ってからは順調に進み、一回目の目安は達成しました。

1月20日、2回目の台本チェック。
表現によって思い浮かべる事は人それぞれです。
一致する表現を探します。
玄関の戸は...
ドア?扉?引いて開ける戸なら引き戸...格子がついていれば格子戸
等々...話し合いは続きます。
又、ゼネレーションギャップも...。
最近の映画では蚊遣り(かやり)、今回は手水鉢(ちょうずばち)。
ある年代以上の方でないと分かりませんね。
又、地方によって呼び名が違うことも...。
天花粉がそうでした。シッカロールとかベビーパウダーとか...。
人それぞれの意見があるからこそ、より良い副音声になると信じています
容赦の無い意見を交わしている中に、時々親父ギャグを挟むYさん。
議論の場が和みます。
厳しくも和やかに台本チェックは進みます。

posted by バリアフリーシアタースタッフ at 22:16| Comment(0) | 日記

2018年12月31日

2018年の副音声を振り返って

年明け早々の1月7日の「ピンカートンに会いに行く」の台本チェックから
始まった今年の活動。
今年の一回目の副音声ガイド上映は
1月20日の「わたしは、ダニエル・ブレイク」でした。
3月「ピンカートンに会いに行く」
6月「ロンドン、人生はじめます」
8月「大いなる幻影」
11月「モリのいる場所」(映画祭)
12月「フジコ・ヘミングの時間」でした。
「1年に6本?」と思われるかもしれませんが、外国語映画でしたら
台本チェックは3〜4回。吹き替え収録もあり、台本データを受け取り
副音声台本の第一稿を書き始め、台本チェック、収録に向けての読み合わせ、
吹き替え収録、副音声収録、ボリュームチェック...があります。
吹き替え収録の無い日本映画でも副音声上映までに3ヶ月以上掛かります。
「大いなる幻影」も一回目の台本チェックは5月でしたが上映は8月でした。
台本担当者は台本チェックの一ヶ月以上前から制作に取り掛かっています。
「フジコ・ヘミングの時間」の次の作品の台本チェックも既に終了。
年が明けましたら直ぐにその次の作品の台本チェックが始まります。
常に台本チェックや収録、ボリュームチェック、ガイド上映...
又、次回作の試写などがあり休む間も無く1年間続いています。
この年末年始も、次の作品の担当者はDVDとPCと格闘だと思います。

今年一年間、ありがとうございました。
来年も素晴らしい作品が待機しています。


posted by バリアフリーシアタースタッフ at 22:45| Comment(0) | 日記

2018年12月20日

「フジコ・ヘミングの時間」副音声上映

12月15日(土)から12月27日(木)までのアンコール上映です。
15日・16日・19日の3日間は副音声ガイド付き上映でした。
大勢の視覚障害の方が鑑賞に来られました。
副音声朗読・字幕朗読に加えて「フジコの絵日記」のナレーション...
最初は戸惑われたようです。(作る我々も戸惑いました)
フジコの強い意思とピアノ演奏に感激され「素晴らしかった!」と...。
そのお言葉に、私達スタッフも感激いたしました。

副音声体験講座の受講生の方も来館され、鑑賞されました。
かなり戸惑われたようです。
視覚障害の方達に映画を楽しんでいただく為の副音声です。
見えて聞こえる人達は、目と耳で同時に幾つもの情報を得る事ができます。
今回の映画で言えば、フジコの台詞やナレーションと字幕が
重なっても、見えている人達には何ら差し支えはありません。
でも...見えない方にはフジコの台詞やナレーションを
聞いていただき、そして字幕での情報も伝えなければなりません。
字幕や副音声が画面から見える情報と前後する事が多々あります。
今回は字幕朗読を入れる場所に苦労しました。
台詞やナレーションの前に入れるか、後ろに入れるか?
最適な箇所は?...なお且つ、入る間(ま)はあるか?
晴眼者の方が副音声を体験されると???と思われますが、
副音声は視覚障害の方達に向けてのものです。
その事を、十分理解していただきたいと思います。

初めての副音声朗読・字幕朗読にナレーションがある映画。
この映画に携われた事は私達スタッフにとって大変勉強になりました。

フジコ演奏の「ラ・カンパネラ」!圧巻です!
そして...
80歳過ぎてもエネルギッシュなフジコ・ヘミングさん!圧巻!です。



posted by バリアフリーシアタースタッフ at 11:44| Comment(0) | 日記