素敵な映画に巡り会いました。
日本では劇場未公開とは...勿体ない!
この映画、素晴らしい言葉が沢山出てきます。
2007年の旧暦の大晦日、ごった返す帰省列車の中で出会った
“ジエンチン”と“シャオシャオ”
大学生の“ジエンチン”の夢は「良い仕事を見つけ故郷に錦を飾る事」
田舎から都会に出て働いている”シャオシャオ”の夢は「北京戸籍の人と結婚する事」
シャオシャオは「学歴と家がある人」と付き合っては別れ、
ジエンチンのアパート(シェアハウス)に転げ込みます。
やがて愛し合うようになりますが、貧しくて先の見えない生活に
疲れた彼女は離れていきます。
そして10年後、2人は飛行機で偶然再会します。
ジエンチンはビジネス、シャオシャオはエコノミー。
この映画、10年前がカラー映像で10年後の今はモノクロなのです。
貧しくても希望があった若い日々がカラーで、現実の世界に折り合いを
つけて暮す今が白黒...と言う事なのでしょうか?
そして過去に置いてきた互いの気持ちを知り、自分たちの先にある道
を見つけた時に、画面はカラーになります。
愛を知った人がカラーになる映画「カラー・オブ・ハート」を思い出しました。
「君のためなら天に昇って月を取る」
「俺たちは若くて賢い。貧乏は一時の辛抱、金持ちになる」
「君が不幸なら悲しい。幸せならあまりうれしくない。俺と同じかちょっと不幸が良い」
「元カノの不幸を望むなんて」
「君を幸せにする人が自分じゃないと悲しい」
本編も素晴らしいですが、エンドロールがまた素晴らしい!
『ごめん』の一言は、大切な人を失う前に...
『愛してる』の一言はまだ間に合ううちに...
エンドロールのために本編があった?と思うほど、エンドロールに泣かされます。
中国の戸籍は「都市戸籍」と「農村戸籍」がある事は皆さんご存じですよね。
農村戸籍に比べて都市戸籍は随分と優遇されているのです。
もう随分前ですが、教育テレビで休日にアジア映画を放映している時期がありました。
「變瞼(へんめん)/この櫂に手をそえて」や「あの子を探して」「おばあちゃんの家」
等のアジアの素晴らしい映画を知りました。
2021年09月13日
映画「僕たちの先にある道」(2018年・中国)
posted by バリアフリーシアタースタッフ at 22:51| Comment(0)
| 映画
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