2019年05月28日

「さらば、わが愛〜覇王別姫(はおうべっき)」

久しぶりにBS・NHKで鑑賞。
1993年、香港・中国の合作映画です。

豆子(トウツ)は娼婦の母親に京劇の養成所に連れて来られます。
しかし、手の指が6本あった為に断られます。
母親は、豆子の指を切り落とします。
そして、血だらけのわが子を捨てるように養成所に預けます。
厳しい稽古と折檻の毎日。
「娼婦の子」と苛められる豆子をかばう先輩の石頭(シートウ)。
美しい少年へと成長した豆子は「私は女に生まれ・・・」の台詞を
いくら折檻されても「私は男に生まれ・・・」と言ってしまいます。
ある日、豆子は仲間の癩子と共に養成所を逃げ出します。
その時に観た、名優が演ずる「覇王別姫」に心を奪われ養成所へ帰ります。
豆子は激しい折檻を受けます。歯を食いしばり耐える豆子。
それを見て、大好きな「サンザシの飴かけ」を口いっぱいに頬張る癩子。
そして癩子は首をつって自殺してしまいます。
忘れられない場面です。
豆子は程蝶衣(ティエイー)、石頭は段小楼(シャオロウ)の芸名で
「覇王別姫」を演じて有名になります。
美しい女形となった蝶衣は一座のパトロンに無理やり身体を奪われます。
やがて、押しも押されもしない人気京劇俳優となった蝶衣と小楼。
その2人を戦争が襲いかかります。
戦争が終わっても厳しい運命に翻弄される2人です。
やがて文化大革命が始まり、群衆の中で自己批判を迫られる蝶衣と小桜。
愛憎と裏切りが渦巻く場面は怖い!

なんと言っても蝶衣演じる“レスリー・チャン”が素晴らしい!美しい!!!
2003年、ホテルから投身自殺しました(涙)...何故なの?チャン!
小桜の娼婦上がりの妻を演じる“コン・リー”も素敵でした。
豆子の娼婦の母親を演じていた女優さんは「大地の子」の陸一心の
妻を演じた方です。

1994年に日本で公開されました。もう25年も前なんですね〜。
どうしても観たくて、土曜日の仕事が終わった後に下高井戸まで
足を伸ばしました。
何日間かは、頭の中を京劇の音楽がグルグル回っていました。
私が住む街の映画館が閉館する時、上映して欲しい映画を募集。
私はこの映画「覇王別姫」をリクエストし採用されました。
この映画が、閉館した映画館での私の見納めとなりました。

「素晴らしい!」の一言に尽きる映画です。
3時間近いのですが、長さを感じない映画です。
この映画を観終った時「日本映画も頑張れ!」と思いました。


posted by バリアフリーシアタースタッフ at 15:12| Comment(0) | 映画
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