2011年の中国の架空都市が舞台です。
進学校に通う少女チェン・ニェン。
大学進学の為の全国統一テストを前に学校は殺伐としています。
母子家庭のチェン・ニェンは、貧しさから抜け出す為に必死で勉強しています。
そんな中、一人の少女がいじめを苦に飛び降り自殺をします。
それをスマホで撮影する生徒たち。
チェン・ニェンは大勢の生徒達の遠慮の無い目に晒されている彼女に
着ていた上着をかけてやります。
ところが、その事によって今度はチェン・ニェンがいじめの対象になります。
いじめを避けるために裏通りを帰る途中、暴行現場を目撃した事により
少年シャオベイと知り合います。
孤独な2人は心を通い合わせていきます。
「君は世界を、僕は君を守る」と、そっとチェン・ニェンを見守るシャオベイ。
統一試験が迫ったある日事件はおきます。
中国の過酷な受験戦争!まさに戦争です。学校はまるで軍隊のようです。
ヒリヒリと目を覆いたくなるような過酷な現実とイジメ。
受験に打ち勝つ事が、貧乏から抜け出せると信じる少女と、
彼女を支えることで自分の世界も変わると信じる少年。
若い二人の、お互いを信じる強い心が観ている者の胸を熱くします。
とにかく!主演の2人が素晴らしい!
少女チェン・ニェンを演じたチョウ・ドンユイは
10年前の「サンザシの樹の下」の時の透明感がそのままです。
存在感を消すようにたたずむ少女と、意志の強さを目に宿す少年。
イジメ、受験戦争に中国が抱える社会問題にミステリー要素も加わって
最後まで目が離せません。
間違いなく名作です。
是非!是非!観てほしい!
それにしても中国、この映画の公開をよく許したなぁ〜。
2022年06月28日
映画『少年の君』(2019年・中国)
posted by バリアフリーシアタースタッフ at 17:27| Comment(1)
| 映画
2022年06月11日
次回の副音声上映は「メイド・イン・バングラデシュ」です。
今回も副音声台本のチェックはリモートで行われました。
6月4日と5日に、吹き替えの収録をしました。
一人ずつの収録ですので、今回も収録は2日間。
今回の収録は楽しく出来ました。
普段では口にすることの無い
「クズ野郎!いいように働かせて」等の台詞!
録音・演出担当の方も
「皆さん、普段は使わない台詞の吹き替えが楽しそう」と笑っていらつしやいました。
今回の主役の女性の吹き替え担当は副音声スタッフの一人です。
リモートでしか会えなかったスタッフの方に、久しぶりに会えて嬉しかったです。
顔を合わせることの大切さを改めて感じました。
他愛のないお喋りも大切にしたいですね。
少しずつコロナの状況も変化しています。
全員で集まっての台本チェックが、一日でも早く始まりますように…。
「メイド・イン・バングラデシュ」は7月9日(土)より上映です。
posted by バリアフリーシアタースタッフ at 23:54| Comment(0)
| 日記