2018年02月21日

映画「大いなる幻影」

1937年公開のフランス映画。
伝説の名作です。

第一次世界大戦のドイツの捕虜収容所が舞台。
“ジャン・ギャバン”が主演の映画です。
私にとって“ジャン・ギャバン”と言えば...
「現金(げんなま)に手を出すな」「地下室のメロディ」「シシリアン」...
が浮かびます。
昔のテレビの洋画劇場で見たでしょうか?名優である事は知っていましたが
さほど“ジャン・ギャバン”に思い入れはありません。
がっ!この映画で惚れました(^0_0^)
そして、ドイツ人将校を演じた“エリッヒ・フォン・シュトロハイム”と
フランス人将校を演じた“ピエール・フレネー”の2人。
貴族出の2人の大尉は敵同士でありながらも相手を尊敬していて、
凛としていて気品があります。それゆえの脆さもみえます。
それに比べて、ジャン・ギャバンが演じる労働者階級出身の中尉と
ユダヤ人銀行家の中尉の逞しい事!生命力にあふれています。
名作だからと言って、決して難しい映画ではありません。
ユーモアもあり、笑う場面も...。

それにしても、待遇の良い収容所生活なのに...
何故に???危険を冒してまで脱走を???
「ゴルフ場ではゴルフ。収容所では脱走だ」
なるほど!!!

アートセンターで3月2日までの上映です。
見逃すと後悔しますよ...!
あなたの心と身体で、この名作を感じてください。



posted by バリアフリーシアタースタッフ at 15:05| Comment(0) | 映画

2018年02月17日

映画「名もなく貧しく美しく」

1961年、1月15日公開の東宝映画です。
ろう者が主人公である事、日本映画に字幕が付く事などで
公開時に大変話題になった映画です。
私も母と一緒に映画館へ行きました。
その時中学生だった私ですが、以降は観る機会がありませんでした。
それでも、映画を忘れる事はありませんでした。
それ程、印象に残った映画です。
先日、手話サークルにて57年ぶりの鑑賞でした。

戦後の、健聴者であっても暮らすのが厳しかった時代。
ろう者の秋子と道夫は結婚します。
子供を授かった時、「聞えない子がうまれたら」と悩みます。
2人で一生懸命育てると決心して産んだ子供を、
耳が聞えない故に死なせてしまう悲劇。
次の子供が生まれた時には、道夫は「耳が聞えるか?」と
何度も何度も試します。この場面は微笑ましいです。
子供を育てる事は、健聴者でも悩む事。
両親の耳が聞えなくて、子供が肩身の狭い思いをしているのでは?
と悩む秋子。
聞えない両親を疎んじる様になる息子の一郎。
でも、たくましく育っていきます。

列車での秋子と道夫の手話のやり取りは、
ホームと列車の中と思っていましたが、2人とも列車の中でした。
このシーンは、後世に残る名シーンだと思います。
当時の、障害者を差別する言葉には耳を塞ぎたくなる程ですが、
実際はもっと酷かったのでは?と思います。
秋子と道夫は、ろう者の子はろう者に生まれるのでは?と悩みます。
実際には、両親に聴覚障害があっても生まれる子は殆ど健聴者だそうです。
ろう者の両親から生まれた健聴者の人たちを「コーダ」と言います。
「コーダ」の方たちは、視覚言語の手話と音声言語の両方を話せる
バイリンガルなのです。
秋子を演じた高峰秀子さんと、夫の道夫を演じた小林桂樹さんは
手話の取得に大変苦労をされたそうです。
その上、秋子は小さい時は聞えていたと言う設定なので、高峰秀子さんは
発声でも苦労をしたとか...。

この映画には字幕が付いていましたが、それは健聴者の為の字幕。
手話での会話に付いた字幕でした。
今回はバリアフリー字幕も付いて、ろう者の方たちと一緒に鑑賞いたしました。

この映画が当時のろう者の方々の苦しみの全て表しているとは言えません。
それでも公開された事により、ろう者への理解は多少は進んだと思います。
...が、今でも差別はなくなっていません。
その事を私たちは忘れてはならないと思います。
手話が言語である事も忘れないで欲しいです。

この映画を再び鑑賞して「あ〜〜〜もっと手話を勉強しないと」
と思いました(思うだけですが...)

観ていない方は是非ご鑑賞を...鑑賞して頂きたい映画です。
あなたの中の何かが変わりますよ...きっと!

前回のブログから一ヶ月。
その間に、次回作の副音声台本のチェックは終わり
「わたしは、ダニエル・ブレイク」のバリアフリー上映も終わりました。
8月の半ばから始めた「わたしは、ダニエル・ブレイク」の副音声台本。
やっとのバリアフリー上映でしたのに...公開日に合わせたかの様に
インフルエンザにかかってしまいました。
バリアフリー上映を鑑賞してくださった視覚障害の方たちと
お会いできなかった事が大変残念で心残りとなりました。

男子フィギアを見ながら書いています(^0_0^)
羽生が金メダルを獲得!
宇野も銀メダルを獲得!です。




posted by バリアフリーシアタースタッフ at 14:26| Comment(0) | 映画