2017年07月23日

「ガイド朗読デビュー!汗と涙の奮闘記!」

7月9日、次回の「オケ老人!」の副音声朗読の収録が行われました。

収録は、川崎市アートセンター3階スタジオで行われます。
集音室の大きなモニターを見ながら、ヘッドホンで映画の原音を聞きつつ、  
一人、マイクに向かって読みます。
暑くても寒くても、エアコンのスイッチはOFF!
なぜなら、エアコンの音も収録されてしまうからです。
ガラスで隔てられた別室には、録音編集者、朗読演出者、ガイド台本担当者、
音声ガイド制作ディレクター、制作チームプロデューサーが控えています。
ガイド朗読者のイントネーションや声のトーン、音声ガイドが映画の台詞や音に
掛かっていないか、ガイド台本通りに読まれているか...
耳を澄まして聞きながら収録を進めていきます。

今回の朗読は、しんゆりバリアフリーシアターでの活動歴2年の“E”さんが
初登板しました。汗と涙の奮闘の様子を聞きました

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聞き手(Q):今回、『オケ老人!』で初めてガイド朗読されましたね。いかがでしたか?
E:これまで、オーディオブックの音声訳を活動の拠点としていて朗読の経験はありましたが、
  映画の音声ガイドはまったくはじめてです。
  本や雑誌を読み上げるのとは違って、画に合わせて台詞を活かしながらの朗読は
  大変だなぁ〜としみじみと思いました。

Q:具体的には、どんなことが大変でしたか?
E:『オケ老人!』は、痛快クラシック・エンタテイメント″、いわゆる音楽物です。
  演奏の合間を縫うように音声ガイドを読まなければなりません。
  特に石倉三郎さん演じる棟梁が爆音でティンパニを連打する場面では、
  わずかな無音の合間に入れました。

Q:もともと映画は、副音声ガイドを入れることを想定して作られていませんものね。
E:「オケ老人!」は、名だたる喜劇俳優さん達が熱演されているコメディーなので、
  台本にないアドリブが、多い事多い事。
  特にトミーを演じている小松政夫さんのアドリブは、声が大きい!
  往年の人気バラエティ番組「みごろ!たべごろ!笑いごろ!!」の
  「おかぁーたま、おかぁーたま!」を彷彿とさせるような勢いで、「やらないかん!」。
  渾身のアドリブは活かしたいけど、状況説明も入れとかないと 「いかん!」し。。。
  そうやって出来上がったシーンでした。
  対照的に、クラさんを演じている左とん平さんは、つぶやき系アドリブで、
  隙間があるとおもったら、「えっ?まだ何か言ってるよね?」と続いていて。
  そういうアドリブとアドリブの間に音声ガイドを入れていくのは、本当に大変でした。

Q:台本担当者が一番苦労された場面です。制作スタッフも台本チェック時に頭を抱えました。
  朗読を入れるタイミングも難しいですよね。
  ほかにも、今回読んでみて気づいたことはありますか?
E:音声ガイド朗読はニュートラルに読むものだと思っていたのですが、
  演出から、「もっとキラキラ読んで」「悲しいけど優しく読んで」
  「爽やかにトーンあげて」「怪しいけどやり過ぎないで」という指示がはいり、
  「えぇっ!?朗読も演出されるの?」と驚きました。

Q:お疲れさまでした。四苦八苦しながら完成した『オケ老人!』。
  感激のデビュー作、楽しみですね。
E:7月18日にボリュームチェックがあります。
  お客様より一足先に出来上がりを聴くことになるのですが・・・今からドキドキです。
  観たいような観たくないような・・・行きたいような逃げたいような・・・
  乙女心は複雑で、ざわついております。

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如何ですか?初めて担当された方のドキドキ感が伝わってきましたか?
ガイド朗読者の個性に合わせた演出が面白いですネ。
新人さん!先輩のガイド朗読の方達の様に、滑らかで暖かみのあるガイド朗読を
目指して頑張って下さい!副音声スタッフ全員で応援しています。

文中にあります“ボリュームチェック”では、
実際のバリアフリー上映と同じように、アルテリオ映像館で編集したばかりの
音声ガイドを流し、FMラジオのイヤホンで聞いてみます。
台本チェック時と違い、劇場で聴いてみると思いのほか、劇中の音が大きくて
副音声が聞こえない事もあります。
このボリュームチェックでは、副音声制作スタッフ、録音編集担当者、映画館スタッフが
場内の各場所で音の聞こえ方を確認し、音量などを細かく調整します。

このようにして完成した副音声ガイド付き上映は、8月5日(土)8日(火)9日(水)です。

この作品は女優の“杏”の初主演映画です。そして、ガイド台本担当者もガイド朗読者も初!
“初物を観ると長生きする”(?)の言い伝えもあります(真偽のほどは明らかではありません)。
是非のご来館をお待ち致しております。


posted by バリアフリーシアタースタッフ at 15:37| Comment(0) | 日記

2017年07月17日

「オケ老人!」の次の映画の「台本チェック」が終了しました。

6月24日から始めた台本チェックは、7月15日の3回目で終了致しました。

多民族国家が舞台の映画です。
今回、副音声台本を担当されたのは、この映画をスタッフ対象の試写より
先に映画館で観て感動したスタッフ。
その感動した想いの詰まった副音声でした。
多言語が行き交う会話。
歌が随所に挿入されています。
歌が入る副音声は更に難しいのです。
歌を何処まで聴かせるか...何処に副音声を入れるか...。
歌も聴いて欲しい!歌の内容も分かって欲しい!
このスタッフの想いが通じる事を願います。
そして、この映画には言語である手話もあります。
多言語に、宗教による服装の違いや習慣の違いが一つの国の中に
あるのです。
服装の説明が難しかったです。
平易な言葉で分かり易く...常に肝に銘じている課題です。

この映画“胸キュン”となります。
「映画って良いなぁ〜」...と思える映画です。
皆様も“胸キュン”となれば...気持ちは未だ若い!証拠です。
この“胸キュン”は男性スタッフと女性スタッフの違いが判明!
“胸キュン”は女性の専売特許なのでしょうか?

posted by バリアフリーシアタースタッフ at 11:47| Comment(0) | 日記

2017年07月09日

映画「光」バリアフリー上映

今日、7月9日(日)は河瀬直美監督の映画「光」の副音声ガイド上映日でした。
暑い中を大勢の方がご来館下さいました。
ほぼ満席の館内の半分近くの席が視覚障害の方達、
一緒に来られたガイドヘルパーさん、お連れの方で占められました。
「オケ老人」の副音声の収録日でもあり、対応可能なスタッフは
駅までのお迎え、機器の貸し出しと説明...にアタフタしました。
行き届かなかった事があったのでは?...と心配しましたが
機器のトラブルもなく無事に一回目の副音声上映を終えました。
上映後は、いつもは感想をお聞きするのですが、今回は逆に質問をされました。
「副音声はあのように作られるのですか?」
「掛かる日数は?」
「スタッフには視覚障害の方はいらっしゃるのですか?」など〜。

駅までお送りした方と
「全ての映画に副音声がつくと良いですネ」とお話しながら歩きました。
遠くから副音声を楽しみに来て下さる方もいらっしゃいます。
近くの映画館で、副音声や字幕付きの映画が楽しめる日が早く来ますように...。

次回の「光」の副音声上映日は12日(水)です。


posted by バリアフリーシアタースタッフ at 22:32| Comment(0) | 日記